[iOS][Quick]指定したテストケースだけ一時的に実行する

[iOS][Quick]指定したテストケースだけ一時的に実行する

本記事では、テストフレームワーク「Quick」を使ったユニットテストで、指定したテストケースだけ一時的に実行する方法を紹介します。
Clock Icon2022.03.03

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はじめに

こんにちは。モバイル事業部の平屋です。

本記事では、テストフレームワークQuickを使ったユニットテストで、指定したテストケースだけ一時的に実行する方法を紹介します。

テストの新規実装や修正時に特定のケースを繰り返し実行したい場合などに役に立つかと思います。

検証環境

  • macOS Monterey 12.2
  • Xcode Version 13.1
  • Quick 4.0.0
  • Nimble 9.2.1

サンプルコード

今回は以下の例を使って検証してみました。

class DolphinSpec: QuickSpec {
    override func spec() {
        describe("describe 1") {
            context("context 1") {
                it("it 1") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }

                it("it 2") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }
            }

            context("context 2") {
                it("it 3") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }

                it("it 4") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }
            }
        }

        describe("describe 2") {
            context("context 3") {
                it("it 5") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }

                it("it 6") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }
            }

            context("context 4") {
                it("it 7") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }

                it("it 8") {
                    expect(Dolphin().isHappy).to(beTrue())
                }
            }
        }
    }
}

指定したテストケースだけ一時的に実行する

指定したテストケース(またはテストグループ)だけ一時的に実行するには、以下の代わりに、

  • it() { ... }
  • context() { ... }
  • describe() { ... }

先頭にfが付いた以下を使います。

  • fit() { ... }
  • fcontext() { ... }
  • fdescribe() { ... }

fit()

// 今回のサンプルコードの場合、"it 1"のテストケースのみ実行される
fit("it 1") {
  // ... 
}

fcontext()

// 今回のサンプルコードの場合、"it 7"と"it 8"のテストケースのみ実行される
fcontext("context 4") {
    // ... 
}

fdescribe

// 今回のサンプルコードの場合、"it 5"〜"it 8"のテストケースが実行される
fdescribe("describe 2") {
    // ... 
}

指定したテストケースを一時的に除外する

指定したテストケース(またはテストグループ)を一時的に除外するには、以下の代わりに、

  • it() { ... }
  • context() { ... }
  • describe() { ... }

先頭にxが付いた以下を使います。

  • xit() { ... }
  • xcontext() { ... }
  • xdescribe() { ... }

xit()

// 今回のサンプルコードの場合、"it 2"〜"it 8"のテストケースが実行される
xit("it 1") {
    // ...
}

xcontext()

// 今回のサンプルコードの場合、"it 3"〜"it 8"のテストケースが実行される
xcontext("context 1") {
    // ...
}

xdescribe()

// 今回のサンプルコードの場合、"it 5"〜"it 8"のテストケースが実行される
xdescribe("describe 1") {
    // ...
}

参考資料

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